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札幌本部

2022.09.25

構内ツアーに30人参加

 9月23日、理事会が開催されている時間に、代議員や会員が農学部周辺を見学する「構内ツアー」が降雨の中開催された。

 参加したのは約30人。岩渕和則母校・情報担当理事がガイド役となり、一行を引率。最初に農学部本校舎西側にある「国際食資源学院棟」を訪れ、一階ロビーで説明を行った。

 国際食資源学院は、生存基盤である食や水に関するさまざまな資源について幅広く、また国際的に研究を行う文理融合型大学院として2017年4月に設置された。毎年全国から受験して入学する約20名の院生が学んでいる。講義や実習・演習ではすべて英語を使い、現場を重視し海外に実習にでかけ、実学精神を養成するなどの新しいかたちの教育研究が進んでいる。

 同学院ロビーには「wide range of the activities of students and staff (学生や研究者たちの広範囲の活動)」と題した大きなパネルが掲げられ、世界地図と日本地図の上に、各地で展開されている活動の様子が分かるようになっている。

【雨の中、旧昆虫学及養蚕学教室の前で岩渕理事(右から2人目)の説明を熱心に聴く参加者たち】

 次に向かったのは、校舎東側、クラーク像向かいの「旧昆虫学及養蚕学教室及び標本庫」。旧昆虫学及養蚕学教室は1902年築の木造平屋の建物。標本庫は1927年に増築された。北大で最も古い現存建築物で、これまで物品保存庫になっていたが、農学部の発案で、「北海道ワイン教育研究センター」として再生整備することになった。

 同センターは2023年に完成の予定で、内部にワイン試飲ができるカフェと研究室を設置し、隣接する石造りの旧標本室はワインセラーとして活用する計画。北大校友会エルムが中心となりこの計画を支援する「エルムの森プロジェクト」がスタートしており、寄附金を受け付けている。

【旧昆虫学及養蚕学教室の前でプロジェクトについて語る岩渕理事】

 北大総長補佐でもある岩渕理事は「エルムの森プロジェクトを第1号としてワイナリーを次世代に繋いでいきたい」などと、大学と農学部が寄せる課題と期待についても熱く語った。

 ※最上段の写真:【国際食資源学院の一階ロビーを見学、説明に耳を傾ける参加者たち】

(さっぽろ農学校リポーター・齋藤侑己<ゆうま>=M2=、写真は同学校特別講師・桜井徳直氏)