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札幌本部

2020.12.24

当会の学生支援活動 国際シンポで報告

11月5~6日に北海道大学本部を拠点にオンラインで開催された国際シンポジウムで、当会の「農学生緊急支援プロジェクト」の取り組みが、「新型コロナウイルス対応」の一つとして報告された。当会顧問で同プロジェクトチームリーダーの横田篤副学長が自らカメラに向かって語り、当会会報57号(10月14日、プロジェクト報告特集号)の紙面を画面で紹介した。

北海道大学とソウル大学との間で1998年から毎年1回交互開催されている「北大ソウル大ジョイントシンポジウム」。今年はコロナ禍のため初めてリモートで行われた。報告があったのは初日の冒頭プログラムである「特別フォーラム」。「新型コロナウイルス」をテーマに、両大学の総長らのほか、共通協定校であるゲント大学(ベルギー)とメルボルン大学(オーストラリア)の教授をゲストに迎え、4大学によるパネルディスカッションの形で行われた。

フォーラム冒頭で横田副学長が10分間のオープニングスピーチを行い、北大のウイルス対策や学生の様子などについて報告。その中で、当会のプロジェクトについて、3分以上の長い時間を取って触れた。

横田篤副学長がメインスピーカーとして北大の状況を報告した

横田副学長は、北大本部国際部が一部英訳した同窓会報の紙面を示しながら、「同窓会が生活困難な学生に対する生活資金・食料・バイトの緊急支援を行った」と紹介。5月から会員全体に支援カンパを呼びかけたところ約1000万円が集まったこと、これを300人超の学生に3万円ずつ支給したこと、などを報告した。その中で「この取り組みはマスメディアに報道され、道民も学生に支援カンパを寄せてくれた」「臨時会報が会員に届いたことで、ひと回り多くの会員から続々と寄付が寄せられつつある」と話した。

同窓会報の紙面が一部英訳され、世界に配信された

「寄付金が募集開始から8日で500万円が集まった」と話した瞬間には、画面の向こう側からどよめきが聞こえ、この数字が他の参加者にとってもインパクトのあるものであることがよく分かった。同窓会による学生支援例は他の大学の発表にはなく、北大の好例として受け取られたように感じている。私も同窓会からの支援を受けた身として、この場をお借りして感謝の意を伝えたい。

(さっぽろ農学校リポーター・市村恵美=D2=、写真も)

最上段写真(アイキャッチ画像):国際シンポジウムのスクリーンショット。Zoomで日本、韓国、ベルギー、オーストラリアが結ばれた。右上が横田北大副学長、以下右回りに、宝金北大総長、ソウル大総長ら、メルボルン大、北大、ゲント大