北大関西同窓会11月三金会（2025年11月21日）は、名古屋大学医学系研究科 救急・集中治療医学分野 教授の松田直之先生（平成5年、医学部）を講師にお招きし、「感染症と敗血症の緊急対応」というタイトルでご講演いただきます。

感染症が重症化していくと、いろいろな臓器の機能が低下していきます。敗血症（sepsis：セプシス）は、2016年より国際的に「感染症において臓器機能不全が進行する状態」と定義されています。臓器機能不全、これは簡単に言えば、呼吸がおかしくなったり、腎機能が低下したり、 血圧が下がったり、脈の数が上がったりなど、重要な臓器の機能もダメージを受けてきます。残念ながら、ぼ〜っと眺めていると、死亡してしまうのです。ドラマ「傷だらけの天使」で、水谷豊さんが演じた「あきら」の死亡原因です。しかし、「傷だらけの天使」から50年が経過した現在は、これを素早く治すことができます。臓器機能を悪化させないための素早い安価な治療を提案できるようになりました。「敗血症」について、本には書かれていないエピソードやエッセンスをお話します。病気の心配についてもご相談ください。楽しみにご聴講ください。

松田直之（まつだ なおゆき）先生は、救急医学・集中治療医学・麻酔科学・感染症学などを専門とする医師・医学博士で、1993年北海道大学医学部卒業され、北海道大学大学院医学研究科で医学博士を取得されました。その後、北海道大学、富山大学、京都大学で救急科・集中治療部の設立・運営に携わられ、2014年には名古屋大学で救急科を立ち上げられ、現在名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野 教授を務められています。松田先生は、オペラ「ドンネルの夢」に出演されている医師でもあり、このオペラは北里柴三郎物語を題材にした医療オペラで、オペラ公演を通じて敗血症啓発を世界に発信する重要な役割を担っています。

大阪駅前第2ビル2F の北大会館 会議室にて開催します。「三金会」は北大関西同窓会会員向けの企画ですが、北大生、北大卒業生の方も参加頂けますので、奮って参加ください。またzoomでのご参加も可能ですが、有償（1回500円）となりますのでご注意願います。

申込は下記のURLにアクセスしてお申し込みください。
https://docs.google.com/forms/d/1ZxE0pN94ogdkD0L1ZDhI_YW_yk0Uc3NGBGs-xzsaOTc/edit