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札幌本部

2022.03.04

北大初の女子学生加藤セチさんの物語「カイ」に掲載

1918(大正7)年9月に北海道帝国大学農科大学に入学を認められ、北大初の女子学生となった加藤セチさんの記事が3月2日、webマガジン「カイ」に掲載されました。

http://kai-hokkaido.com/feature_vol49_katosechi/

セチさんは園芸学教室で当時の星野勇三教授に学び、北星高等女学校に教員として勤務しながら、論文「The effect of dry condition upon the germination of apple seeds」を書き上げ、1921(大正10)年に修了しました。翌年には、理化学研究所(東京)に就職、女性研究者第1号となっています。

記事は、セチさんがどのように北大の門戸を開き、どんな科学者として歩んだのか、その足跡をたどる物語になっています。北大大学文書館や北星大学が所蔵する写真も豊富に使われています。

セチさんについては、当会の会誌25号に、親戚の加藤祐輔さんの手による記事「北大最初の女学生・加藤セチの物語(仮題)プロジェクト」が掲載されています。また会誌2号にはセチさん本人の寄稿があります。

「カイ」は株式会社ノーザンクロスが発行する2008年創刊の雑誌。北海道の魅力を発信する媒体で、紙の季刊誌の時代を経て2016年4月からウェブサイトで読めるウェブマガジンへとリニューアルされました。現在は、毎週水曜日に更新されています。今年1月から特集「北大界隈」が連載されており、セチさんの物語はその一つです。