1972年農生卒の当会会員で、当会会報や会誌の挿絵にも多くの作品を提供くださっている梶原一義さんの水彩画展が、10月12~14日、19~21日の計6日間、北広島市富が丘509-22「黒い森美術館」で開かれます。入場無料。

梶原さんは元北大美術部黒百合会の会員で、卒業後も意欲的に制作を続けておられ、今回は2回目の個展となります。

黒い森美術館は、北広島の深い森の中にあって、館内の大きなガラス窓から見える深い森と、梶原さんの作品群が織りなす風景は大いに目を楽しませてくれそうです。

(事務局)

当会元監事で、東海大学・北翔大学名誉教授の西村弘行先生が10月9日(金)のNHK総合テレビ番組「チコちゃんに叱られる!」(19:57~20:42)に出演されます。「ネギ」についてのご解説とのことです。

(事務局)

札幌農学校開校の1876(明治9)年8月14日からちょうど150年の2026年8月14日、北海道大学は農学部中央棟時計塔鐘楼の「エルムの鐘」を鳴らし、キャンパスと札幌市内にその高らかな音を響かせました。鐘が鳴るのは、2024年2月の札幌農学同窓会による「エルムの鐘」修復工事と試し打ち以来約2年半ぶりです。

北大創基150周年記念事業の一つで、同事業に貢献する札幌農学同窓会の「エルムの鐘プロジェクト」の一環として行われました。大学により「開学記念日 復活『エルムの鐘』鳴鍾式」と名付けられ、本部からは宝金清博総長、横田篤副学長、野口伸理事・副学長が、農学研究院からは久保友彦院長、森春英副院長、小関成樹副院長、吉田年克事務長が、札幌農学同窓会からは松井博和理事長、久田徳二事務局長が参加しました。

主催者挨拶を行う宝金総長

農学部中央棟の中講堂(5階)で行われた式では最初に宝金総長が挨拶。「クラーク先生が従軍した米国南北戦争などの戦争では鐘は自由の象徴だった。また鐘の音が届く範囲が自律的コミュニティーだった。つまり、鐘は『自由のコミュニティー』を意味している。『エルムの鐘』の復活には、学問の自由と大学の自律を目指す重要な意義がある」と話しました。

久保院長は挨拶で「今日は、札幌農学校の『農』を受け継ぐ農学部の150周年でもあり、この150年を北大とともに歩んできたことを誇りに思う。鐘は総合大学として発展してきた歴史の証人であり象徴。この鐘に今後、どのような風景を見せることができるか、私たちにかかっている」と話しました。

挨拶を行う久保研究院長

横田副学長は「エルムの鐘」の概要報告を行い、その中で、「現在の農学部中央棟時計塔に鐘が設置されたのは、1935(昭和10)年3月30日。四方の市民に時を知らせる時報装置だった」とした上で、「戦時下に使われなくなり、打鐘装置のモーターが散逸するなど使えない状態にあったが、戦後の1950(昭和25)年7月5日に農学部前広場で復活祭が行われ、宮部金吾名誉教授によって8年ぶりに打鍾された。その後、しばらく使われなかったが、札幌農学同窓会が農学部と協力し、2024(令和6年)2月10日に復活整備を行い、電動打鐘装置を取り外して手動で打鍾できる今日の形にした」と詳しく報告しました。また、「本学の歴史の象徴として、今後の節目や祝賀の場で鳴らしていきたい」と話しました。

「エルムの鐘」概要報告を行う横田副学長

また横田副学長は札幌時計台(旧札幌農学校演武場)の鐘を「一代目エルムの鐘」、北8条キャンパスのエルムの樹枝につるされて、農場や教室に始業・終業などを知らせた鐘を「二代目エルムの鐘」と位置づけ、後者は現在、札幌農学校第二農場の牝牛舎に保管展示されていること、また「明治から戦前にかけて構内に5~7個の鐘が存在していた可能性がある」とも指摘しました。これらの概要報告は銘板に刻まれ、農学部5階の廊下にこの日、掲げられました。

農学部前庭で鐘の音を聴く(左から)松井理事長、宝金総長、横田副学長、野口理事・副学長、久保研究院長

一行は、この後、螺旋階段を上って中央棟8階に当たる時計塔鐘楼まで移動し、鐘を固定したままハンマーで打つ方式と、ホイールを使って鐘自体を揺らし鐘内部の舌(ぜつ)に当たらせて鳴らす二つの打鍾方式で、大きな音を二十回程度、周囲に響かせました。

農学部中央棟8階の鐘楼で、鐘につながるロープを引く宝金総長(左)と久保研究院長
記念写真に納まる北大、農学部、札幌農学同窓会の関係者たち

一連の鳴鐘式はマスメディア8社と学内メディア3者の計25人が取材し、鐘楼には、狭いため2班に分かれて入り、鳴鍾の一部始終の撮影などを行っていました。

横田副学長による「エルムの鐘」概要報告の内容が刻まれた銘板=農学部中央棟5階廊下
札幌農学同窓会による「エルムの鐘」復活プロジェクトについて伝える説明板=農学部中央棟5階廊下

(事務局)


 2026 年 8 月 9 日(日)、日本初のビール用大麦品種である「北大 1 号」を育種し、のちに北海道大学 2 代目総長も務めた南鷹次郎先生の命日にあたるこの日、北海道大学百年記念館 1 階にある北大マルシェ Café&Labo で、北海道大学農学部の研究者たちと北海道各地の有志農家が進める「ヘリテージシーズ(伝統作物種子)プロジェクト」によって栽培が復活した「北大 1 号」と、それを先祖に持つ現代北海道を代表する品種「りょうふう」を掛け合わせ、古くからビールの香り付けに使われ北海道に自生するヤチヤナギで仕上げたクラフトビール「穂ばらみ」を味わう会が開催された。


大麦「北大1号」×「りょうふう」を原料にクラフトビール


同プロジェクトは農学部の研究者と生産者らで組織する「リジェネラティブ農業情報交流ネットワーク」が 2023 年から進める古い遺伝資源を再発見する取り組みで、これからの農業の可能性を広げるのが目的。ビールの作り手は十勝・浦幌町にある RIKKA 合同会社。鈴木将之さんと菅野小織さんのお二人で農業・大麦生産から始まるビール造りを通じて環境改善を目指し立ち上げてから数年になる。不耕起栽培などによって土壌の健康を増進するという考え方にもとづいた「リジェネラティブ農業」(大地再生型農業)に二人が取り組むなかで出会った後述の仲間たちとのつながりが、今回のビールの誕生につながった。

イベント限定の樽ビールを手に軽食を楽しむ参加者たち


リジェネ農業ネットの遺伝資源再発見の取り組みから誕生


「北大1号」を栽培してビールを作るという構想が生まれたのは、実はもう 4 年も前のこと。栽培の難しさや量の少なさに苦労しながら、ようやく今年、その思いがかたちになった。「原料が少ないぶん、製麦・醸造では失敗が許されない緊張感もあったが、味わったことのない、まだ見ぬビールの味を想像しながらレシピを考えるのもまた貴重な体験で、みんなでおいしく飲めたことにほっとした」と鈴木さんは言う。


栽培は国本農場(栗山)の国本秀樹さん(農学院修士修了)


原材料となる大麦を栽培したのは、ヘリテージシーズプロジェクトメンバーの一人であり、北海道大学院農学院修士課程を修了したのち栗山町で就農した國本農場の國本英樹さん。古い品種に魅力を感じ、現在 8 種類の麦などを栽培している。「種の数が少なく、ほとんど手作業でしかスタートできないなかでも、面白さと手ごたえを感じている」という。

イベント後に北大マルシェにて限定販売される穂ばらみの瓶ビール


命名者は育種者南先生の研究室継ぐ柏木先生(作物学)


「穂ばらみ」の命名者は南鷹次郎先生の研究室を受け継ぎ、プロジェクトメンバーの一人として北大構内で「北大 1 号」を栽培する農学研究院の柏木純一先生(作物学)。「穂ばらみ」は麦類の生育段階のひとつであり、穂を出す(出穂)直前、穂がふくらみはじめる大切な生育段階を指す言葉。それをビールの名前にと、「歴史が未来へ実を結ぶ」という想いと無限の希望が込められている。


気候変動や資材枯渇の時代に可能性持つ在来品種やリジェネ農業


柏木先生は「化学肥料などの栽培資源が今のように十分に手に入らなかった時代、各地域で作られていた在来品種や古い育成品種は、その土地の環境に合った性質を自然と身につけていた。気候変動や資材調達困難への対応がますます求められるこれからの時代に、『北大一号』のような古い遺伝資源や,それらのリジェネラティブ農業への利用には,大きな可能性がある」と語る.

「北大 1 号」と「穂ばらみ」について説明する小林先生(立っている4人の一番右)と柏木先生(右から2人目)


「おいしく楽しく笑顔の続く食卓と暮らしへの希望として」


ヘリテージシーズプロジェクトとリジェネラティブ農業情報ネットワークの発起人であり、今回のイベントの共催者でもあるのは、これからも長く続けられる北海道農業のことを農家さんや研究者とともに考えるべく、リジェネラティブ農業の実践と研究を推進する農学研究院の小林国之先生(地域連携経済学)。「さまざまな環境変化に直面し対応を迫られる農業の現場。それは重く暗い大変な話としてではなく、おいしく楽しく笑顔の続く食卓と暮らしへの希望として、もっとつなげていきたい。『穂ばらみ』はビールを媒体に、作り手から受け手へ、そして作り手と受け手でともに、肩肘張らず、ゆるやかに、それ で いてどこか真面目に、みんなでおいしく楽しく話しつながる場になれば」と話してくれた。それこそが今回のイベントに込められた思いであり、プロジェクトメンバー一同の願いだ。

当日提供された軽食も北海道を代表する農産物ばかり


樽ビールを手に歴史と自然、作り手の思いを味わう


その想いは参加者にも通じた。日曜日の夕方からの会に様々な人が来てくれた。北大の現役生・卒業生、農業関係者、北大で働く人たちなど約50人。それぞれがイベント限定「穂ばらみ」の樽ビールを手に、作り手たちの話に耳を傾け、おいしく楽しく、その奥にある北海道の歴史と自然、それらを紡ぐ農家・ブルワー・研究者の思いを味わってくれていた。

乾杯の音頭を取るRIKKAの鈴木さん(中央)


瓶ビールのラベルデザインにも込められた「健康な土と農業」


「穂ばらみ」はイベントで終わらず、イベント後の 8 月 10 日から瓶ビールが 200 本限定でマルシェから発売される。そのラベルデザインにも、ちょっとした農学部つながりがある。中身は同じでラベルは 2 種類。担当したのは、農業経済学科出身で現在農学研究院研究員として働く李澍(りしゅ)と、国際食資源学院修士課程卒でこの春から広告会社で働く藤原菜々花の 2 名。テイストと表現はそれぞれ違うが、RIKKA さん、そしてプロジェクトに関わる皆さんが大事にする「これからも続く健康な土と農業生産」への期待を感じるデザインになっている。肝心の味について、作り手の鈴木さんは「森を思わせる爽やかな香りに、穀物のやさしい甘み、ドライで軽やかな飲み口が重なり、飲むほどに北海道の風景が広がるような余韻が感じられる味わいに仕上がっている」という。多くの人が「穂ばらみ」を手に取って、「北大 1 号」の栽培復活から始まる未来へ向けたチャレンジの第一歩をともにしてくれることを切に願う。

ラベルデザインを担当した藤原さん(右)と筆者


150 年の中で、多くのチャレンジが始まった「1年目」


今年、150 周年を迎える北大。その 150 年の歴史のなかには、先人たちによる数々のチャレンジの 1 年目があった。農業者とともに北海道農業においていろんなベンチマークを刻んできた農学部にも、日本で初めてホルスタインが導入された 1889 年、「北大 1 号」が生まれた 1917 年など、その 1 年目の勲章がいくつもある。150 年目に始まった、北海道農業のこれまでとこれからを大切にする、北大 1 号を使ったビール「穂ばらみ」の 1 年目もまた、そのひとつとして仲間入りができる日を楽しみにしたい。まだまだ、ビーアンビシャス!


                「さっぽろ農学校」リポーター・李澍(農学研究院研究員)=写真も=


当会事務所は8月12日(水)から14日(金)までの3日間、お盆休みとさせていただきます。

電話の対応は基本的にできませんので、ご承知おきください。

info@alumni-sapporo.or.jp で受信したメールは後日、確認させていただきます。

(事務局)

6月26日(金)に北大植物園で開催予定だった、ガーデンパーティー(親睦園遊会)は、同日の天候が荒れる可能性が高まったため、会場を、農学部4階大講堂に変更いたします。時間等は変更しません。

受付開始は大講堂前で16:00から。17:00開宴、19:00閉宴です。料理と飲料は飲み食べ放題です。

(事務局)

今ご覧になっている札幌農学同窓会のウエブサイトは、サーバーなどのメンテナンスのため、9月19日(金)からしばらく休止となります。アクセスできなくなりますので、ご注意ください。18日までは通常通りです。

今のところ、メンテナンス期間は1週間程度の見通しですが、未確定です。メンテナンス後は通常通りのかたちでアクセス、閲覧できる予定です。

しばらくご迷惑をおかけしますが、どうぞご容赦ください。

(事務局)

当会会員の方々からの原稿を募集します。下記要領に基づき、ご応募ください。

札幌農学同窓会誌27号原稿執筆要領

1.課  題 自由(文芸作品、随筆、紀行文、時事論、科学教育論、回顧談、海外レポート、体験、仕事・活動の内容など。ジャンル・文体は問いません)

2.字  数 2,000字程度(長短は相談可)

3.原稿形式 原稿は電子データ(できるだけwordファイル)で作成し、E-mailで送付ください。原稿に関係のある写真やイラスト等もできるだけ用意し、独立したjpgファイルでメールに添付ください。メール送付が難しい場合は、事務局にご相談ください。

4.提出期限 2025年10月17日(金) =可能な方は早めにご提出ください。

5.校    正 初校は執筆者、二校以降は事務局の予定。

6.発行予定 2025年11月

7.送付先 E-mail:info@alumni-sapporo.or.jp

一般社団法人 札幌農学同窓会事務局

〒060-0003 札幌市中央区北3条西7丁目道庁西ビル2階

電話:011-271-4972   Fax:011-271-1336

(以上 事務局)

北大大学院農学研究院と当会は今年9月27日午後1時から3時まで、農学部大講堂で市民公開の新渡戸稲造記念講演会を開催します。北大で学んだ同窓の北大人たちが母校を訪れる「北大ホームカミングデー2025」の部局企画として行います。

講師は元キリンビール代表取締役社長で現在、上毛倶楽部理事長の松沢幸一当会顧問。「振り返れば札幌農学校精神」を演題に、自らと母校との関わり、北大に引き継がれている農学校精神について語ります。

参加は無料。北大全学ホームカミングデー2025の受付ページから9月22日までに申し込んでください。全席自由ですが、定員がありますのでお早目に。

  一般社団法人新渡戸遠友リビングラボ共催し、公益社団法人札幌国際プラザなど後援。同日午後には全学イベントや他部局のイベントも行われます。ウエブサイトなどをご参照ください。

(事務局)

当会相談役で特別会員の西村弘行さん(東海大学・北翔大学名誉教授)が2025年8月30日放送のNHK・Eテレ番組『ヴィランの言い分』(午前10時30分~11時)に出演します。

「世間から嫌われる悪役=ヴィラン」(NHK)にその「言い分」を聞こうという番組コンセプト。今回は臭くて辛い、苦手な子どもが多い「ネギ」について、専門家である西村先生が解説します。

(事務局)